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【愛知】こころの健康のためのオススメ本③「なぜなぜ会話ルールブック」 | NPO法人パンドラの会

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【愛知】こころの健康のためのオススメ本③「絵でわかる なぜなぜ会話ルールブック」 | NPO法人パンドラの会

【愛知】こころの健康のためのオススメ本③「絵でわかる なぜなぜ会話ルールブック」 | NPO法人パンドラの会

2023/02/27

こんにちは、パンドラの会の坂口です。今回のオススメ本は「絵でわかる なぜなぜ会話ルールブック」です。

基本子ども向けの本ですが、すべての人がコミュニケーションを深く理解する上での助けになる本です。かつ、大人も目からウロコとれまくりの、とてもおもしろくタメになる本です。

著者は藤野博氏と綿貫愛子氏。藤野氏は、東京学芸大学で教鞭をとり専門はコミュニケーション障害学、臨床発達心理学。綿貫氏は、自身が自閉症スペクトラム(以下ASD)の診断を受けられていて、仕事では発達の特性のある子どもの学習や余暇の支援を行うNPOの副代表をされています。

 

内容は、「なぜ目を見るの?」「わかりやすい話し方」「皮肉を言うのはなぜ?」などなど、様々なテーマについて、心理学や言語学の研究からのエビデンスを元に、分かりやすく伝えてくれます。

例えば、人以外の動物の世界では「目を見ること」は相手を威嚇する意味を持つことが多く、友好のサインとしての意味は「人ならでは」のものだとか。へー。

そして人の白目がなぜ白いのかの理由についても。人と一番DNAが近いチンパンジーの白目には色がついていますが、人は白と黒の境目がはっきりしている。それは視線でコミュニケーションするのでどこを見ているかわかるよう、白目がはっきり分かるように進化したという説もあるようです。

 

そして、私が内容と同じくらいに心が動いたのが、本の最後の解説部分にありました。長くなりますが引用させてもらいます。

 

挨拶する、雑談する、感謝する、謝る、などなど。それらは学校で勉強するというより、親や周りの人たちのしていることを見聞しながら学んでいく事が多いでしょう。  

 ~中略~

しかし、そういったことが自然に学びにくいタイプの子どもたちがいます。たとえば自閉症スペクトラム(ASD)のような発達障害のある子どもたちです。

そのような子どもたちも、こういうときにはこうするとよい、それにはこういう理由があるからだといったことを、わかりやすく説明してあげれば理解し納得もし、考えながらコミュニケーションをとるようになっていきます。

 

決して能力が無いわけでなく、実際に社会で活躍しているASDの人たちの中には、人との関わり方を本などを読むなどして自分で学んだ人も多いという。

その力」に着目した点が、この本の特長だと述べられています。

 

 

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