【愛知】こころの健康のためのオススメ本⑤「わかりあえないことから ~コミュニケーション能力とは何か~」 | NPO法人パンドラの会
2023/05/31
こんにちは、パンドラの会の坂口です。
なかなか自分の気持ちをうまく伝えられなくて…
一生懸命、相手を理解しようとしているつもりだけど上手くいかない・・・
などなど、コミュニケーションに少しでも生きづらさを感じている方はもちろん、人と関わる全ての人に是非読んでいただきたい本です。読むと肩の力が抜け、こころがフッと楽になるように私は感じます。
私自身、2017年に「コミュニケーションワークショップ」※を始めて以来、いつもこの本を持ち歩いて(タブレットの中のKindleですが(笑))ことあるごとに何度も何度も読み返してきました。私にとって教科書のような本です。※⇒最近のワークショップのブログはコチラ
演劇からコミュニケーションを考える
著者の平田オリザさんは、劇作家・演出家・劇団「青年団」主宰。
その他にも、演劇を用いたワークショップを小学生から大学生の若者対象に行なったり、ロボット工学の研究者とのコラボ等々、様々な場面で活動されています。
この本はノウハウ本ではありません。
平田さんの演劇を通じた活動の中から、コミュニケーションの本質について、時代の変化とともにコミュニケーションを取り巻く環境の変化の現状や今後のあり方について等、興味深い多くの示唆を与えてくれます。
かと言って、決して難しくなく、平易でエッセイ風な文章でとても読みやすくなっています。
例えば、コンピュータやAIは「その人が本当は何を伝えたいのか?文脈をふまえた会話の理解が苦手」に関わるクイズの話しは非常に面白く興味深いものでした。
みんなちがってみんないい みんなちがって大変だ !!
多様性の時代と言われる今、現実には良い面もあれば大変な面もあります。
例えば、昔に比べ職場も、立場や考えがバラバラな人が多くいて、現場では日々の仕事や教育など非常に大変だという声もよく聞きます。
著者は「バラバラな人間が、価値観がバラバラなままで、どうにかうまくやっていく能力」が求められている、それは「協調性から社交性」であると言います。
書名「わかりあえないことから」の意味
続けて著者は
…心からわかりあえることを前提とし、最終目標としてコミュニケーションを考えるのか、「いやいや人間はわかりあえない。でもわかりあえない人間同士が、どうにかして共有できる部分を見つけて、それを広げていくことならできるかもしれない」と考えるのか…
…「心からわかりあえなければコミュニケーションではない」という言葉は、耳に心地よいけれど、そこには、心からわかりあう可能性のない人々をあらかじめ排除するシマ国・ムラ社会の論理が働いているないだろうか…
と問いかけます。
コミュニケーションは違いを共有する手段
コミュニケーションの語源はラテン語の「コミュナス」。その意味は「違いを共有すること」と言われています。
人はなかなか分かり合うことって難しい。でも、お互いに工夫をしながら何とかして共有できる部分をすり合わせ見つけられた時のうれしさ、感じる豊かさ、それがコミュニケーションの本質だと私は考えます。
パンドラの会の就労支援事業所は、見学や無料体験が出来ます。
下記エリアから多くの方のご利用があります。
愛知(刈谷市、知立市、安城市、豊明市、高浜市、碧南市、大府市)
ご興味を持たれた方はお気軽にお問い合わせ下さい。
----------------------------------------------------------------------
認定NPO法人パンドラの会
〒448-0831
愛知県刈谷市熊野町2-3-9
電話番号 : 0566-23-0177
FAX番号 : 0566-23-0177
就労移行支援 S&Jパンドラ
〒448-0003
愛知県刈谷市一ツ木町1丁目1-13
電話番号 : 0566-91-5416
FAX番号 : 0566-91-5418
愛知の認定NPO法人パンドラの会
愛知の就労移行支援 S&Jパンドラ
愛知の就労移行支援 ピボットパンドラ
愛知でうつ病からの職場復帰に
愛知で発達障害の方の就職に
愛知でリワークする方を応援
愛知で障害を持つ方の就活に
----------------------------------------------------------------------